既設建物防蟻処理(シロアリの駆除及び予防)
既設建物防蟻処理とは、既にシロアリの被害を受けている場合に行うシロアリ駆除と、シロアリによる被害がない場合に予防を施す既設予防工事があります。
既設建物防蟻処理は主に、下記の処理等を行います。
- 『床下木部処理』
– 処理木材の表面へ薬剤散布や場合によっては木材に小さな穴をあけ、薬剤を注入します。 - 『床下土壌処理』
– 床下の土壌面(コンクリート表面)に薬剤を散布します。 - 『室内処理』
– シロアリ被害が室内(床上)迄及んでいる場合や玄関・勝手口・タイルの浴室などの防蟻処理をする上で必要な場合は、ご相談の上室内にも薬剤処理を行います。
シロアリ防除を行う作業員
住宅ケンコウ社では、『日本しろあり対策協会』認定の資格を持つシロアリ防除施工士が30名ほどおり、シロアリ防除作業を行うのはすべてこの資格を持った人たちですので安心して全てをおまかせいただけます。
シロアリ防除の施工手順
シロアリ防除の手順は主に『養生』→『床下木部処理』→『床下土壌処理』→『室内処理』→『清掃』という流れになります。
➀ 床下への侵入口への養生
- キッチンや洗面室等にある床下収納庫を取り出し、侵入口を確保。
- 床下収納庫がない場合には和室の畳を上げ、座板やコンパネを一部外す。
- 侵入口付近はシートによる養生を念入りに行います。
- 工事に当たり、工具や機材などを搬入します。玄関や勝手口等の出入り口から床下侵入口までの通路にシートを敷き養生を行います。
➁ 床下木部材への処理
- 構造部材(床束・大引・土台等)の効果的な箇所に薬剤を吹き付けていきます。
- シロアリ防除上必要な場合は、ドリルで数箇所小さな孔を開け木材内部へ薬剤を注入していきます。
動画: 柱の既設住宅シロアリ防除の様子
-
柱に薬剤を注入するための孔をあけています
-
柱にあけた孔に薬剤を注入しています
動画:束(つか)の既設住宅シロアリ防除の様子
-
束に薬剤を入れる孔をあけています
-
束にあけた孔に薬剤を注入し、構造部材にも薬剤を吹きかけます
床下の構造部材への表面吹き付けを行う前と完了後の写真
➂ 土壌への薬剤散布
薬剤は木部・土壌処理それぞれの特色薬剤を使い分けます。
(ベタ基礎※の場合も同様に散布いたします。)
※ベタ基礎・・・1枚の板状の形状をもつ基礎であり、シロアリにとっては侵入しづらい構造であるといえる。
ただし、水抜き孔や配管、配線部分、コンクリートに亀裂などがある場合、被害の可能性ある。
④ 上周りへの施工(浴室処理)(ユニットバスで床下から処理できる場合を除きます。)
浴室土間下は基礎に囲まれて床下での工事が出来ない箇所ですので、土間タイル目地に穴をあけて四方ノズルで薬剤を注入します。
※注入後セメントで穿孔箇所を補修します。
浴室入口の木枠は、シロアリの被害を受けやすい部分ですので根元にに穴をあけ薬剤を注入します。
※注入後木栓で穿孔箇所を補修します。
➄ 上回りへの施工(玄関処理)
玄関は浴室に次いでシロアリの被害を受けやすい場所です。土間タイルに接する戸枠部分・袖部分や、土間タイルの目地に孔を空けて薬剤を注入していきます。
※ この施工では、極力目立たない箇所を選んで施工します。勝手口(土間)がある場合は、そこも玄関同様の処理を行います。
玄関の戸枠部分への薬剤注入の様子
玄関の土間タイル部分への薬剤注入の様子
➅ 上周りへの施工(その他)
・お庭の外周を確認し、シロアリによる食害の恐れがある箇所は必要に応じて処理させていただきます。
例)踏台、ポーチ、犬走り、物入れ、木の杭 等
新築時防蟻処理(シロアリの予防)
-
新築時防蟻処理とは、新築時に建築物をあらかじめシロアリの被害や腐朽から予防することを目的としています。
住宅ケンコウ社は、ハウスメーカー様や工務店様からのご依頼を受け、広島県西部の新築22%以上、広島市の28%以上の物件の防蟻処理を行わせていただいております。
皆様のおうちも実は住宅ケンコウ社が防蟻処理を行っているかもしれませんね。
動画:シロアリ防除(木部処理・土壌処理)
-
新築住宅の木部のシロアリ防除処理の様子
-
新築住宅の土壌のシロアリ防除処理の様子